2017年6月5日月曜日

スマートペン:データ収集用に

スマートペンなるものの存在を知った.

https://www.neosmartpen.com/jp/
http://pen.gakken.jp/

これは結構画期的かも.会議の議事録用ではなく,研究のデータ収集用に.

数学教育学の研究では,学習者の活動の様子をビデオ撮影したり,話し合いを録音したりして映像・音声データを収集することが頻繁にあります.最近のわれわれのグループの研究では,インターネットを使った探究活動の様子をデータとして収集する必要があり,パソコンの画面を録画して音声もとってくれるAG-デスクトップレコーダーというソフトが大変活躍しました.

さて,このスマートペンなるもの,普通のボールペンのように紙に書けて,書いたものが電子的に記録されるのです.これまでの数学の問題や課題をやってもらう調査であれば,学習者のワークシートを回収してPDFファイルに電子化していました.スマートペンでは電子化できるだけでなく,書いた順番も再生でき,活動をより詳細に捉えることができるのです.

さらに,録音機能もついています.二人一組でスマートペン一本で課題に取り組んでもらえば,筆記データのみならず話し合いの音声データも同時に得られます.映像データまでは必要のない場合はこれで十分でしょう.遠い昔,30人くらいのクラスでのペア活動をそれぞれテープレコーダーで記録したことがありました.これがあれば・・・.

さらにさらに,宿題や課題を自宅でスマートペンでやってもらうことも考えられます.研究者がその場にいなくてもデータ収集できるのです.これは楽チンです.

ただ,専用のノートを使わないといけないようですので,調査の際のワークシートは工夫しないといけません.あと,一本のお値段が結構します.40人クラスで二人一組の活動で全部で20本必要だとすると30万以上?研究費が必要です.

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