2020年9月18日金曜日

Niss (2019):数学教育学研究一般についての論文

これから数学教育学の研究を志そうと考えている方にも,すでに研究をしている方にもオススメの論文です.この短い論文で数学教育学という学問がどのようなものか理解できます.具体的には,数学教育学の歴史,理論的枠組みや理論の役割,今日の中心的な研究方法論(質的な研究)とその方法論に至った背景,研究論文の一般的なフォーマットと各パーツの意味,研究の文化的多様性,などが議論されています.

この論文はまだフリーになっていませんが(あと2年ぐらい),図書館に行ってでも読む価値があるでしょう.なお,PME42 の Plenary lecture の原稿を修正したもののようです.そのため,PME42 の論文集の方にも同じような内容があると思います.

Niss, M. (2019). The Very Multi-Faceted Nature of Mathematics Education Research. For the learning of mathematics, 39(2), 2-7.