2008年5月13日火曜日

Margolinas & Wozniak (2008)

Margolinas, C. & Wozniak, F. (2008). Places des documents dans l'élaboration d'un enseignement de mathématiques à l'école primaire. Actes de la XIVème école d'été de didactique des mathématiques. Grenoble: La Pensée Sauvage (in press).

この論文は大変面白かったのですが,今回は論文の内容についての書き込みではありません.論文の脚注に書かれていることを忘れないようにと,まさに備忘録として書かせてもらいます.内容については今度余裕があれば書きます.

私の注目した脚注は,フランスの以前の師範学校 (école normale) についてです.現在ではすべて IUFM という名称の小学校教員,中等学校教員の両方を養成する大学院大学(大学3年時を修了してから入る)のようなものに変わりましたが,それまでは,小学校教員を養成する師範学校というものがありました.そこで知らなかったのですが,この師範学校には附属小学校 (écoles d'application もしくはécole annexe) というものがあり,わが国の教育学部の附属学校とほぼ同じ役割を果たしていたそうです.そこでの教師の性格は若干わが国と異なりますが(教師になるための試験があったりする),maitres formateurs と呼ばれる教師は実習生を指導したりする点はほぼ同じです.

これを見て思ったのは,わが国の教育制度が欧州の制度を参考にしたのだから,よく考えればまあ当然か,ということです,わが国の附属だって昔の師範学校時代からあったでしょうからね.するとおそらく他のヨーロッパ諸国も同じでしょう.まあたわいもないことなのですが,私には重要だったりします.実は少し前に日本のことを紹介する仏語論文を投稿したのですが,内容が...,少し書き換えた方がいいかもというわけです.

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