2007年5月22日火曜日

Coordinate plane

米国の教科書で,座標平面における軸や数直線は,しばしば <------> という風に両側に矢印がついています.日本の数学に親しんでいる人には,奇妙に感じると思います.数値がどちらに行けば,大きくなるかこれだけではわからないからです.つまり,数直線が方向を持った直線であることが少し曖昧になります.

なんでこんなのを使うのかと思っていたのですが,おそらく幾何においては,直線を <------> と描き,半直線を ------>,線分を ------ と描くからだと思います.つまり数直線は直線だと主張しているのでしょう.数直線が直線であることが方向を持った直線であることより重要であるとは,あまり思えませんけど,そういった方針なのだと思います.

半直線は,ベクトルとも混乱しそうです.これは実際,図形表記だけでなく,文字表記でもベクトルとまったく同じように表記します(AB の上に矢印;直線の場合は両矢印).アメリカの高校でベクトルはやらないので,問題ないのかもしれませんが,奇妙な習慣に見えます.

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